【学校支援】弓道部-第24回東日本高等学校弓道大会
弓道部は、3月22日(土)~24日(月)の期間、山形県山形市において開催された第24回東日本高等学校弓道大会に、男子団体が東京都代表として出場してきました。各都道県の予選を勝ち抜いた、男女各44校で競われ、入賞を目指して戦いましたが、あと一歩及びませんでした。技術面、精神面での各県との差を実感し、その差を埋めるべく稽古に励んでいるところです。今後、4月の関東大会東京都予選や6月の東京都総合体育大会(インターハイ予選)が控えており、高い目標に向けて引き続き努力していきます。
井草会の皆様からの御支援を賜り、今回の大会に出場することができました。厚く御礼申し上げます。今後とも変わらぬ御協力をよろしくお願い申し上げます。東京都立井草高等学校長 粕谷真由美
【大会を終えての生徒の感想】
●五人立、三人立共に大前として出場させていただきました。まずは沢山の暖かい応援に感謝をしたいです。練習では技術的な部分や精神的な部分で自分の弱い所が出てしまい満足のいく射が出来ないことも多くありましたが自分なりに調整し、試合でパフォーマンスを発揮できるよう努力できました。技術的な面では顧問の川村先生だけでなく他校の先生にもアドバイスを頂くことができ心強かったです。射の土台となる三重十文字、特に縦の線の意識濃く引くことができると普段に比べ本番では手先などの力みが少なく、気持ちよく引きやすかったと思います。基礎の大切さを身に染みて感じました。精神的な面では、今まで先輩や他校の同期などからも助言を頂きながらどうしたら大会という場面でパフォーマンスを十分に発揮出来るのか考えてきましたが、ようやく自分なりの心の持ち方が少しずつ分かってきたように思います。結果は二の次三の次五の次くらい。自分のやらなきゃいけない(これをやれば的中に繋がる)所をその瞬間の「今」全力でやりきるだけ。どんな状況だとしても変えられるのは自分の射だけだから、ベストを尽くすことを楽しむようにすることを心がけられました。またイメトレの重要性も感じました。落ち着いて射をやりきることを繰り返しイメージしたことで、特に3人制では射位に入った時に心に楽しむゆとりが作れたと思います。本番では途中試合の雰囲気に呑まれそうな時もありましたがこうした心持ちが少しでもあったことで、今までの大会よりも目の前の一本に集中して取り組めたと考えています。しかし5人立ち決勝T2回戦で競射になった場面ではいつも通りに落ち着いて引くことが出来ず、まだ自分の力不足な部分をよく実感しました。大事な場面であっても自然体で引けるよう、改めて実りのある練習を今後もしていきたいです。結果としては悔いの残る部分はありますが、上達やパフォーマンス向上に向けて練習ではメンバーと切磋琢磨し合い、大会では刺激を受けそれぞれしっかりとした収穫が得られたと感じています。今後の活動に必ず活かせると確信出来るものです。中々できないアリーナという舞台で引けたのはとにかく楽しくて良い経験になりました。これからも学びを胸に留めて一射一射集中し走り抜けていきます。
●僕は五人制2番手の正選手として選ばれこの大会に挑みました。そこで本番の弱さについて感じました。僕は、2中0中とあまり思うように的中が出ず先輩達や同期の渡邉に助けられました。行き詰まっていたので、他の県代表校の射(主に高的中を維持していた、足利大学付属、作新、相模田名高校さん)を見る機会があり、「何が自分とは違うのか?」に注目してみたところ、会の時間(会の安定感)、離れの時の中てるぞと気合いのこもった左手の一押し、が自分とは違うと気付きました。僕の場合本番で、会が練習と比較して短く、左手で離れたというより右手で離れた感じがあり、いつもと違う感覚で引いていて高的中を出していた高校さんとは違っていて、本番に弱いと感じました。僕が持ち帰ってきたものとして、こうした「技術面」の他に、注目を浴びながらも静かな場の緊張感といった「雰囲気」もあり、今回の大会で自分に足りないもの、引く時に必要な心構え、を見つけることができたと思いました。一年生ながらこの大会に出場できたことに感謝し来年度にしっかり生かしてまたこの場に立ちたいと思います。
●私は5人立ちの正選手で中として試合に出ました。反省として、初矢を前2人が抜いた時リカバリー出来ず中として試合序盤の流れを上手く持っていくことが出来なかったり、チーム全体の調子に左右されて思うように引けなかったりしました。そういったところで集中しきることが大切だと思いました。
そして、今回試合全てで初矢を抜いていて、理由としてアリーナの空気感や雰囲気にのまれたり、控えで体が固まってしまったことがあげられます。これらは次の大会などに繋げることができるように練習の時に今回の大会のことを都度思い出しながら練習したいです。また、今回の大会で1番悔しかったのは最後の試合の3、4射目で会が短くなり、万全ではない状態で離れてしまい、納得のいく試合にならなかったことです。更にチームとしても8対8で同中になり競射で負けるといった情けない結果になってしまいました。次の大会ではどの一本も平常心で冷静に引けるように日々、練習に取り組みたいと思います。今回の大会ではこのように自分の射を見つめるいい機会になったと同時に他県の強い高校の射を間近で見ることができ、貴重な経験になりました。この経験を大切にし今後の試合や来年度に向けて、これからも頑張ろうという気持ちがより一層強くなりました。
●東京校だけの試合では見ることのできないようなとてもレベルの高い試合を見て感じることができ、とてもいい経験になりました。 また、東京の代表として試合に参加してみて、緊張はもちろんしたけど、自分たちだってこんな試合に参加して戦って行けるんだという自信にも繋がりました。今後ある大会や練習に活かして行きます。今回は悔しい結果にはなってしまいましたが、試合やメンバーと一緒に生活した経験など大会を終えてから振り返ってみるとその全てがとてもいい思い出となっています。支えてくださった方々には本当に感謝しかありません。ありがとうございました。
●今回は東日本高等学校弓道大会出場のご支援、応援ありがとうございました。悔しい結果となりましたが、日頃の練習の成果を出すことができ、なかなか体験することのできないレベルの高い試合でも自分たちで戦っていけるという自信を持つことができました。また、他県を代表する選手の射も見ることができ、たくさんのことを学ぶことができました。今回感じたこと、得たことを今後の練習に最大限活かしていきます。そして残り少ない大会をひとつひとつ大切にし、活躍していきたいです。改めてありがとうございました。
●今回東日本大会という上位大会に補欠選手として出場し、高いレベルの射を間近で体験した中で上位校との実力と経験の差を実感させられました。今回の大会での自分を見直した時、ブレのない安定してキレのある射と、アリーナでの大会特有の緊張感の中で弓を引くといった普段とは違う環境や、ここぞという時に体を硬らせずに落ち着いてやるべきことを意識して引くという所に自分はまだまだ足りない所があると感じました。他校の選手達を見てみると一本一本に迷いが無く、確信と自信を持って弓を引いているように見えました。それは日々の鍛錬と数多くの練習試合や、練習だとしても試合だと思って弓を引くという意識によるものだと思います。今後は意識的に安定したブレの無い射を目指すとともに、大会でも練習通りの自分の力を発揮できるよう、経験とイメージを重ねる練習に取り組みたいと思います。今回は悔しい思いもありましたが、この貴重な経験を無駄にはせず、次の大会へのバネとできるよう努力します。
●今回、東日本大会に補欠として出場させていただき、全国大会常連校や、中学から弓を引いている弓歴の長い選手の人達との試合を通して、東京都の中では中々見ることのできない凄まじい射の数々を目の当たりにし、僕の射との大きなレベルの差を痛感しました。また、大会前、大会中は自分の直さなければならない課題に直面し、思うように弓を引けずに、公式練習でも、数少ないアリーナを経験できる機会にも関わらず、残念な結果を出してしまいました。しかし、そこで怖気づいた訳では決してありません。今回本戦の方には出られませんでしたが、他校の射をこの目で見て、そして大会の雰囲気を肌で感じて、本当にいい刺激をもらいました。何より、あの緊張する場で戦っている仲間たち、井草の射を見て、井草は他県の強豪校の面々と肩を並べて張り合っていける、充分に通用するのだと、大きな勇気をもらいました。そしてそんな仲間たちと同じ立ちで、応援だけでなく、一緒に弓を引いて戦いたい。そう思わせてくれました。今回の経験をこれからの活力に繋げ、自分の射と向き合い、これからある都総体、関東予選の5人立ちのメンバーを必ず勝ち取りにいきたいと思います。本当にいい経験になりました。また、支えて下さった方々には、心からの感謝を伝えさせていただきたいです。本当にありがとうございました。