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IGUSA High School Alumni Association
2023-08-01

お天気百話②

その2.アメダス練馬
 石神井公園にある三宝寺池北岸を歩き、池の西端の段々を上がると「練馬区立石神井松の風文化公園」の南西口に出ます。この入り口から園内に入り、左手の道を進むと、木々の間からプロペラをつけた飛行機が見えます。この下に、「お天気百話①その1.井草高校の天気のお話」でご紹介した気象観測地点があります。天気情報でよく耳にする「アメダス」の観測地点の一つ、「アメダス練馬」です。
 外側から柵の中をのぞくと、高い柱の頂部に、先ほど見えたプロペラ型の飛行機が見えます。これが風向と風速を測る風向・風速計です。また、高い柱に付いている棒の目の高さのところに、金属でできた筒状のものが付いています。この中に温度計が入っており、気温を測っています。そして、大きな筒で囲まれた細長い円筒状のものがありますが、これが降水量を測る雨量計です。ここで、測った気温、風向・風速、そして降水量の値は、「練馬」の値として発表されており、PCやスマートフォンで見ることができます。
井草会コラム
アメダス練馬(2023年7月22日筆者撮影)
井草会コラム
アメダス練馬のQRコード(気象庁HP)

 さて、この公園の西側には、富士街道から旧早稲田通りへ抜ける道があります。大泉に住んでいた私は、この道を通って井草高校との間を自転車で往復していました。当時、この公園は「日銀グランド」と呼ばれていましたが、2008年に練馬区へ売却され、2014年に区立公園として開園しました。また、「アメダス練馬」は2012年12月に武蔵大学からこの位置に移設されたとのことです。通学していたころは、何気ない見慣れた道でしたが、「アメダス練馬」ができたことで、こころ踊らせる道に変わりました。職業病ですね。

ペンネーム:つくばのトリさん
井草高校27期D組の卒業生です。
地図と時刻表をもって旅行することが好きで、高校時代は山岳部に所属していました。
その後、大学で気象・気候学の面白さを知り、その延長線で気象・気候に関係する職業に携わったので、茨城県のつくばに住んでいます。
これからも、どうかよろしくお願いします。
詳しくは、私のブログ「圃場管理のための気象のお話」の「著者プロファイル」をご覧ください。

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